ブリーダーの資格が取得できる通信講座は?
2019/07/28
犬や猫などのペットを飼いたいと思った場合、主に2種類の飼う方法があります。
1つはペットショップに行って飼う方法。
もう1つはブリーダーを介して直接譲り受ける方法。
ペットをお客様に届けるという点では同じ職業のこの2つですが、仕事の内容は違いますし目指すべき資格も異なります。
ペットショップにはペット販売士資格が必要ですし、ブリーダーにはブリーダー資格が必要になります。
ここでは犬や猫など小動物のブリーダー資格について解説していきたいと思います。
ブリーダーの必要性
「ブリーダーってそもそもどんな必要なの?」という意見をいくつか頂いたので資格についてお調べする前に、
そもそも社会にとってブリーダーがどのような役割をしているのか少し触れさせていただきます。
最初にブリーダーの仕事についてざっくりと説明しますと、
主なお仕事はペットを増やすために公配や出産を手伝い繁殖を手掛けて、ペットショップに流通させるのがブリーダーの役割になります。
もちろん適当に公配をさせて繁殖させるだけというほどブリーダーの世界は甘くなく、
優秀な遺伝子を後世に残していくために犬種や健康状態、個々の特徴をしっかりと把握して最適な公配を選択する技量が求められます。
日本ではペットショップが一般的でブリーダーの仕事自体あまりピンとこないかもしれませんが、
海外ではお店を介さず直接飼い手となる人がブリーダーから譲り受けるのが一般的で、ブリーダーのお仕事は日本よりもはるかに普及されています。
なぜ海外と日本でブリーダーの認知度が離れているのか言うと、日本人は見ず知らずの人から直接ペットを譲り受けるのは中々抵抗があるからでしょう。
恐らく今現在このページを見ていてブリーダーを目指そうと思っている人でも、ペットショップを経由して飼われた方が多いかと思います。
ただ全く需要がないというわけではなく、
ペットを購入するルートの15%から20%の方はブリーダーから直接購入しているというデータもありますので、
今のペット需要を考えるとブリーダーのお仕事もなくてはならない職業でしょう。
ブリーダーを経由すれば良質で優れた血統のペットを迎えることができますし、
購入者にとっては直接アドバイスなんかも貰えるようになれば嬉しいので、これからの活躍にも十分期待できます。
ただ、やはり全く知らない人からペットを譲り受けるというのは誰でも抵抗がありますので、
誰からも信頼を得られるような人になるためにも日本でブリーダーを目指すのにであれば資格を取得して信頼価値を得ること重要です。
ブリーダーは国家資格ではないので正直な所誰でもブリーダーを名乗ることは出来ますが、
仕事として食べていくためには「この人になら任せられる」といった信頼が必要不可欠です。
見ず知らずの人から信頼を得るためには、
自分がどういう人物でどのぐらいのブリーディングの知識を持っているかという情報を相手に与える必要があり、
その知識の証明をするためにも資格の取得が必要になってきます。
ブリーダーの資格について
ブリーダーの資格は2017年の時点では民間資格のみになります。
民間で取得できるブリーダーの資格は主に以下の通りです。
1.一般社団法人日本ペット技能検定協会「ペット繁殖指導員」
2.一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会(JCSA)「ドッグブリーダー」
3.日本ペットビジネススクール協会「ペット繁殖指導員」
それぞれのライセンスは下記スクールの講座を受講する(条件を満たす)ことで取得できます。
1.たのまな「ブリーダー講座」
2.日本ケンネルカレッジ「ドッグブリーダー養成専門講座」
3.日本ペットビジネススクール協会が指定した「専門学校」または「ペットビジネス技能習得校」
ブリーダーの資格の名称はそのまま「ブリーダー」、もしくは「繁殖指導員」と表記されるものが多いです。
スクールで資格を取得したいとお考えの方は、3番の日本ペットビジネススクール協会が指定した校舎で目指すのがいいでしょう。
通学制でブリーダーを目指せる数少ない協会が認定するスクールで、過去にトリミングの全国大会を開くなどの実績もあります。
1番と2番に関して両方とも通信講座なので、通信教育で学びたい方におすすめです。
それぞれの講座の簡単な特徴は以下の通りです。
たのまな「ブリーダー講座」
■主なカリキュラム・・・繁殖飼育学、動物看護学、犬種標準額
■全13巻のDVDを約4ヶ月掛けて学んでいく
■就職・独立・開業の支援有り
■受講料「89,000円」
日本ケンネルカレッジ「ドッグブリーダー養成専門講座」
■主なカリキュラム・・・繁殖生理学、遺伝学、飼育繁殖実習
■グループ全体の教育施設が利用できる
■就職・独立・開業の支援有り
■受講料「109,000円」
たのまなとケンネルのブリーダー講座ではそれぞれ取得できる資格の数も1つと同じで、
どちらも業界では最大手のペット通信講座で就職や独立開業の支援を受けられるという面でもさほど変わりはありません。
なので、どちらを選ばれても内容的には問題ありませんが、
どちらかしいて言うのであればより安くお得に受講できるたのまなの方がよいかもしれません。
とは言っても費用も2万円ほどしか変わりませんので、
実際に資料背を請求したりしてどのようなことを学ぶのかテキストの内容などを参考にして比較するのがいいでしょう。
たのまな(ヒューマンアカデミー)
日本ケンネルカレッジ