聴導犬訓練士の資格を取得するには
2017/03/11
聴覚障害者の代わりに大切な音の情報を届ける犬を育て上げる聴導犬訓練士。
人は情報の8割を目で2割を耳で収集しているので意外と耳からの情報は少ないと思いがちですが、
火災報知器や緊急地震速報、電話のコール音やチャイム音など日常生活において欠かせない情報は耳から得るものが多いです。
日本だけでも聴覚障碍者の数は35万人以上はいると推定されています。
多くの人が聴導犬の存在を必要としていており、聴導犬訓練士はいなくてはならない大切な職業です。
しかし、現在の日本では目が見えない人をサポートする盲導犬に比べて聴導犬の数は全国でも60頭近くしかおらず、
聴導犬の数は聴覚障碍者に対して圧倒的に不足しておりサポートが十分行き届いていないのが現状です。
聴導犬を必要とする潜在的な数は1万人以上はいるとされているので、しっかりとした制度を整えるのが今後の課題でもあります。
聴導犬訓練士の資格を取得するには
聴導犬訓練士として働くには絶対に必要な資格などは存在しませんが、
専門的な学問は存在するのでそれらの知識は持っておいたほうがいいでしょう。
また、前述したように日本では聴導犬の数が需要に対して追いついていない状況ではありますが、海外では割と聴導犬が普及されている国が多いです。
特にアメリカでは3000〜4000頭の聴導犬が実際に活躍をしており、日本と比べても数十倍の聴導犬が育成されています。
育成に成功しているということは聴導犬訓練士の人材も確保できているということなので、学びの環境も十分にあります。
なので、日本ではなくアメリカやイギリスといった海外に留学して、知識・技術を磨き上げるのも一つの手段です。
アメリカには聴導犬訓練士の資格認定も存在し、実際にアメリカに渡って勉強をし、
日本に帰国してから聴導犬に関する団体を設立された方も存在します。
日本で学びたい場合は、JKCやNPD、JSVといった訓練士育成協会を利用するのがいいでしょう。