盲導犬訓練士の資格を取得するには

      2016/07/02

盲導犬

 

盲導犬は視覚障害者のパートナーとして非常に重要な存在です。

視覚障害者の方は障害者手帳を持っている方だけでも30万人以上いるとされるので、盲導犬もかなりの数必要とされます。

 

さらに障害者手帳を受理していない潜在的な視覚障害者の数は100万人ほどいると推定されているので、

今後盲導犬の需要も増えてくることになるかもしれません。

 

もちろん全ての視覚障害者が盲導犬を利用するわけではないので、

必ずしも人の数に合わせて盲導犬を用意するわけではありませんが、数が多いに越したことはないでしょう。

 

盲導犬は障碍者の方に連れ添って生活をするので、それなりのしつけや訓練が必要になってきます。

そして、盲導犬を専属でトレーニングする方を盲導犬訓練士と呼びます。

 

トレーニングというと一般的なドッグトレーナーを思い浮かべる方もいますが、

ドッグトレーナーと呼ばれる資格は家庭犬に対してしつけや訓練を行うので、盲導犬訓練士とはまた別の職種になります。

 

なので、一般的なスクールや通信講座を受講してトレーナー(訓練士)の資格を取得しても、盲導犬訓練士になれるわけではありません。

盲導犬訓練士を目指すには先ず、専門の盲導犬育成団体に入ることから始まります。

 

 

盲導犬訓練士になるには

 

 

盲導犬訓練士に国家資格は2016年時点にはなく、先ほど述べた盲導犬育成団体に所属することが第一歩となります。

 

団体は国家公安委員会から指定されたものでなければならず、

 

国家公安委員会から指定されている盲導犬育成団体は全部で10つほどあります。

その中でも、認定NPO法人全国盲導犬施設連合会に加盟しているのは以下の8団体です。

 

・北海道盲導犬協会
・東日本盲導犬協会(栃木)
・日本盲導犬協会東京本部
・中部盲導犬協会(愛知)
・関西盲導犬協会(京都)
・兵庫盲導犬協会
・日本ライトハウス(大阪)
・九州盲導犬協会(福岡)

 

各都道府県に1つも存在しないので、一番近場の団体に所属するのがいいでしょう。

 

各団体によって多少の違いはありますが、

一般的にはボランティアを受けつつ実習や講義を受けて勉強して知識を身につけていくことが基本となります。

 

盲導犬訓練士になるまでに掛かる時間は平均3年ほどとされており、他のペット職業に就くよりも正直難易度は高いです。

しかし、人の命や安全にも関わるお仕事なので需要は絶対的にあり、やりがいもたくさん感じられるお仕事です。

 

人と犬、両方に関する仕事に携わってみたいという方は、是非とも目指してみるのもいいかもしれません。

 

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