水族館飼育員の資格を取得するには
動物に携わる仕事をというと動物園やペットサロンなどを思い浮かべがちですが、水族館でも水生動物と関わる仕事ができます。
あまり知られていませんが、日本では水族館の数が非常に多く、全国に80館以上も存在します。
他の国では20~30館が平均的なので、日本の水族館がどれだけ多いかがお分かりになるでしょう。
ただ、生物を扱うだけあって水族館飼育員として働くにはそれなりの知識が必要です。
特に、魚たちが泳いでいる水槽内での仕事、病気やけがを負った動物に診察を行う獣医師には資格の取得が必須です。
人気があって倍率も高い職種なので、本気で水族館で働きたい方はまずは資格の取得をすることをお勧めします。
学芸員
博物館や芸術館といった職種と同様に、水族館にも学芸員の資格が存在します。
学芸員は国家資格なので、大学で必要な単位を修得するか、文部科学省が定める認定試験に合格する必要があります。
学芸員と呼ばれるほどなので、その分野に対しての深い知識と研究を積み重ねて学習することが何より大切です。
水族館の学芸員では生物学や生命科学に加えて、海洋学や水産学といった分野の領域まで学ぶ必要があります。
仕事内容としては展示されている生き物に対しての説明や生態観察を始め、
生き物がより美しく見られるような展示方法の立案なども仕事に含まれます。
潜水士
潜水士にも資格がありますが取得方法はいくつかあります。
ダイビングスクールに通う、海上保安学校に入学、海上自衛隊に入隊などがありますが、
一番オーソドックスなのはダイビングスクールに通うことでしょう。
一見難しそうに見える潜水士の資格ですが、合格率は80%以上と比較的大勢の方が合格しやすい試験になっています。
潜水士の仕事としては水槽の清掃や魚類飼育、水族の収集といったものがあります。
生き物と直接接する仕事が多いので、やりがいもあって面白い仕事です。
獣医師
恐らく水族館の仕事の中でも一番携わるのが難しいのが獣医師でしょう。
資格取得には6年間大学で学ぶ必要があり、取得までの道のりは険しいです。
6年間で掛かる費用は1,000万円以上は有に超えるので、目指すだけでも条件としては厳しいものです。
取得するだけでも困難ですが水族館の獣医師は他の動物病院と比べても、大型の生物を相手にするので就職してからも大変なことばかりです。
ただ、水族館を運営するうえで獣医師の存在は必要不可欠なので、職場においても非常に大切なポジションともいえる存在です。