ペットフード販売士の資格を取得するには
2017/10/15
ペットフード販売士の資格はペットフードの販売に携わる方に向けて作られた専門資格です。
ただのペットフードを販売するためだけに資格なんて本当に必要あるのかと疑問に思われる方も中にはいらっしゃるでしょう。
しかし、食べ物は動物が生きていく上では必要不可欠なもので、ほとんど毎日何かしらの食べ物を口にして生きていかなければなりません。
食べ物は身体を作り上げる構成要素として大半を占めており、食生活を変えれば身体のつくりや健康にも大きな影響を与えます。
ペットも動物だからといって何でも食べられるわけではなく、モノによっては食中毒などを引き起こす原因にもなるので十分な注意が必要です。
そして、ペットの食問題は市販に流通されているペットフードにも危険は潜んでいます。
今からおよそ10年前の2007年にはアメリカでペットの大量死が発生しており、
原因はペットフードにも有害物質のメラニンが含まれていることだと判明しました。
日本にもそのペットフードは販売輸入され、多くのペットが命の危険にさらされる事件が実際に起こっています。
この事件の影響も受け、2年後の2009年には愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律、
いわゆるペットフード安全法が施行されるようになりました。
ペットフードは似たような形状なものが多いのでどれも同じようなものと考えがちですが、
含まれている成分要素は各メーカーによって結構違っていたりします。
インターネットの普及に伴い情報が入手しやすく便利な世の中になってきた反面、
情報をそのまま鵜呑みにしていては時には激しく後悔することが起きるかもしれません。
適当に購入していたら、またいつメラニンなどの有害物質が含まれているものを口にしてしまうかは分かりません。
そのためにも、ペットフードについての正しい知識を持つペットフード販売士の資格を所有している方が必要になってきます。
ペットフード販売士の資格を取得するには
ペットフード販売士の資格は一般社団法人ペットフード協会が資格認定をしています。
資格の歴史は浅く2012年に第1回が開始から年約1回のペースで実施されており、2016年には第5回が実施されました。
資格を取得するにはスクールや通信講座を受講する必要はなく、
公式ホームページの申し込みフォームに受験申請するだけで受験資格が得られ、テストに見事合格すれば資格取得となります。
試験日からおよそ2ヶ月ほど前に協会からテキストが発送されますので、それを用いて試験対策は進めていきます。
1ヶ月ほどあれば大まかな内容は把握できるの試験対策にそれほど時間は掛かりません。
試験は年に1回のみで会場は東京と大阪の二ヶ所で開催され、2016年の時は9月に実施されました。
見事試験に合格すれば、後日認定証書、認定証書カードおよび店舗掲示用POP、認定者バッジが送られてきます。
どんなことを勉強するの?
ペットフード販売士の試験で問われる内容は何もペットフードに関することだけではありません。
もちろんペットフードの製造や保存方法・衛生管理から関連法規までフードにまつわることをメインに学びますが、
犬と猫の生理学や飼育の基礎マナー、ペットと人のかかわりなども求められ、わりと広範囲な学習をする必要があります。
範囲は広いですが現在ペットの仕事に携わっている人や動物好きな方にとっては、学んでいて面白いこと・ためになることも多いと思います。
受験者は小売りや卸売業を始め、トリマーやシッターなどペット職種に携わっている方やこれからペット関連の業界に就業を考えている学生の方が多いです。
他にもマーケティングや営業、R&Dなどの職種の方からも以外にも多く受けられています。
また、試験難易度は決して高くなく合格率も割と高い部類の試験なので、興味を持った方は是非とも挑戦してみてはいかがでしょうか。
たのまな(ヒューマンアカデミー)
日本ケンネルカレッジ