ハンドラーの資格を取得するには
2016/07/02
みなさんは「ハンドラー」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
ハンドラーは英語にすると「handler」と表記され、調教師、訓練士、扱う人などと意訳できます。
ペット業界にはハンドラーという職業が存在し、
犬を引き連れて観客にたくさんの魅力を伝えていくことが主な役割です。
活躍の場は犬の展覧会とも呼ばれているドッグショーなどでお仕事があります。
ハンドラー専用の資格も存在し、職業としてのハンドラーを目指すのならば資格取得は必要不可欠です。
犬を引き連れて指導するだけなので一見簡単そうに思えますが、
一流のハンドラーと呼ばれるぐらいの実力を身につけるためには最低でも数年は掛かります。
ただ単に犬で扱うだけではなく、犬の持つ性質や能力を最大限に発揮させることが大切なので、生半可な気持ちでは資格取得ですら難しいです。
ハンドラーの資格について
ハンドラーの資格は一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)が資格認定を行っています。
JKCのハンドラーの資格は5つの段階が設けられており、それぞれの取得の条件は異なります。
①ハンドラーC級
【受験条件】18歳以上でJKCクラブに1年以上在籍
【合格条件】モデル犬1頭による実技試験
②ハンドラーB級
【受験条件】C級取得から2年以上経過
【合格条件】モデル犬2頭による実技試験
③ハンドラーA級
【受験条件】B級取得から3年以上の経過
【合格条件】モデル犬3頭による実技試験
④ハンドラー教士
【受験条件】30歳以上でA級取得から5年以上経ってる
【合格条件】モデル犬3頭による実技試験+学科試験
⑤ハンドラー師範
【受験条件】55歳以上で教士経験10年以上
【合格条件】中央ハンドリング委員会の推薦と理事会の承認
ご覧の通りただ知識や技術を身につければ、誰でもすぐに一流と呼ばれる教士や師範になれるわけではありません。
上を目指すには階級に応じた相応の実務試験が必要になるので、根気よく業界に身を置くことが大切です。
18歳以上の初心者の方は、まずはC級ライセンスを取得できるように努めていきましょう。
ハンドラー資格の取得方法
ハンドラーの資格を取得するにはまずC級ライセンスを目指すことになりますが、
受験条件にはJKCクラブに1年以上在籍することが必須と書かれています。
しかし、必ずしもJKC会員として在籍する必要はなく、JKC所定の養成機関を通うことでも代替できます。
JKC所定でハンドラー資格が取れるところには下記のような学校があります。
・東京愛犬専門学校
・専門学校 福岡ビジャナリーアーツ
・専門学校アニマルインターカレッジ
・群馬動物専門学校
・福岡ECO動物海洋専門学校
・岡山理科大学専門学校
・YIC京都ペット総合専門学校
・沖縄ペットワールド専門学校
上記の学校は一部を抜粋したもので、全ての学校を記載しているわけではありません。
リクナビ進学というサイトに多数のハンドラーの資格が取れる学校が掲載されているので、興味のある方はそちらから探してみることをお勧めします。